ブラックでもオートローン審査に通る?現役金融社員が“本音で教える”審査突破のコツ
◆はじめに
過去に色々あり、金融会社から借入をし延滞してしまった、借入が増え破産してしまった。
今はきちんと清算し、生活を立て直してはいるが、ローンの審査が通らない。
そんな経験ありませんか?
「ブラックだけど、車がないと生活できない…」
そんな悩みを抱える方は少なくないでしょう。
実際、過去の延滞や債務整理が影響して、「もうオートローンは無理」とあきらめかけている方も多いのではないでしょうか?
本記事は、金融業界に20年近く携わってきた現役スタッフが執筆しています。
ブラック状態でもオートローン審査に通る可能性や、通るためにできる具体的な対策について、現場の目線でわかりやすくご紹介します。
ブラックリストの仕組みや原因について詳しく知りたい方は コチラ☟
ブラックリストとは?載る原因と解決方法を徹底解説|クラポブログ
ブラックでも通る可能性があるローンの種類を紹介
ブラックリスト入りしていると、多くの金融機関ではローンの審査が通りにくくなります。
しかし、すべてのローンが通らなくなるわけではありません。
ここでは、ブラック状態でも審査の可能性があるローンの種類をご紹介します。
中古車販売店の自社ローン
中古車販売店では、その販売店独自の自社ローンを取り扱っている場合があります。
中古車販売店が独自の審査基準を設け、信販会社などを通さずに車の購入代金を分割払い で受け付けてくれるものです。
一言で言うと「販売店が車の購入代金を立て替えてくれる」ということになります。
通常のオートローンの審査よりも通りやすいですが、取扱店舗が少ないことや、自社ローンを完済するまで、車を自由に手放すことができません。
家族名義ローン
ブラックリストに載っている場合、自分名義でのローン審査は非常に通りにくくなるため、代わりに「家族の名義でローンを組む」という選択肢を検討する人もいます。
この方法は、あくまで“家族がローン契約者”となり、その車を自分(ブラック本人)が乗る、という形になります。
家族名義ローンのメリット
・自分では通らないローンでも、家族の信用情報次第で審査に通る可能性がある
・車を購入するという目的を実現できる
家族名義ローンのデメリット・注意点
・家族に返済責任が発生する
→ 延滞や未払いがあると、家族の信用情報に傷がつく
・ローン上は「他人の車」扱いになる
→売却や名義変更などに制限が出たり、トラブルが起こる可能性がある。
家族名義ローンは一時的な解決策として有効な面もありますが、「お金を借りる=信頼を借りる」ことでもあるため、慎重な判断が必要です。
中小販売店の提携ローン(独自審査)
ブラック状態の方でも、信販会社やディーラーより比較的通りやすいとされているのが、 「中小の中古車販売店が扱う提携ローン」です。
これらの販売店では、信販会社や消費者金融と提携した独自の審査基準を持つローン商品を取り扱っていることが多く、信用情報に不安のある方でも通過する可能性があります。
特に中小規模の販売店では、大手ディーラーとは異なり、柔軟な審査基準を持つ信販会社やローン会社と提携していることも多いです。
例として「プレミアファイナンシャル」「ジャックス」など、あまり知られていない金融会社が挙げられます。
こうした金融機関では、過去の事故歴(延滞や債務整理など)があっても、現在の収入状況や生活の安定性を重視したり、保証人を付ければ審査を通すケースがあり、「今なら組める」という可能性も出てきます。
信販会社以外が扱うローン
オートローンというと、トヨタファイナンスやオリコといった信販会社を思い浮かべる方が多いですが、それ以外にも車の購入資金として利用できるローンは存在します。
たとえば…
- 消費者金融(クラポやキャネットなど)
→ 審査が比較的柔軟で、信用情報に不安がある方でも通る可能性あり。
現在の収入状況を重視して判断する傾向がある。
金利は高めだが、審査スピードが早く、相談しやすいのが特徴。 - 労働金庫・信用金庫・地方銀行
→ 安定した職業や収入があれば審査に通る可能性がある。
金利は低めで堅実な選択肢だが、審査にはやや時間がかかる。 - カーリース(残価設定型)などの契約
→ 月々一定額の支払いで車に乗れる形態。
実質的にはローンに近いが、契約内容に走行距離の制限などがあるため注意が必要。
中古車ローンを通すカギは「どこで買うか」!販売店のタイプを比較
「車がないと生活できない」という方にとって、中古車の購入は重要なステップですよね。
でも実は、“どこで買うか”によって、ローン審査の通りやすさが大きく変わるってご存じですか?
というのも、実は、販売店ごとに提携しているローン会社がそれぞれ違い、そのローン会社によって審査の基準も大きく変わってくるんです。
だからこそ「自分の状況に合った販売店を選ぶこと」が、審査突破のカギになるんです。
大手ディーラーと中古車販売店、どっちが通りやすい?
「ディーラーで買ったほうが安心じゃないの?」と思う方も多いですが、審査が不安な方にとっては、必ずしも“安心=正解”ではありません。
ここでは、大手ディーラーと中古車販売店それぞれの特徴を見ていきましょう。
大手ディーラーの特徴
・信販系ローンが中心。トヨタファイナンス、オリコ、SMBCなど
・信用情報が重視される → ブラックだと通りにくい
・対応は丁寧&信頼性はあるが、審査はややシビア
☝信頼性はピカイチ。でも、過去に事故歴があると厳しい判断をされやすいのが現実です。
中古車販売店の特徴
・自社ローンや、柔軟な審査を行う信販会社と提携している店舗も多い
・信用情報の過去よりも「今の収入」や「生活の安定」を重視する傾向あり
・対面相談で状況を丁寧に聞いてもらえることがある
☝「今どう頑張っているか」を見てくれる店舗に出会えれば、道が開けることもあります。
地域密着型 vs 全国チェーンの中古車販売店
中古車販売店にもいろんなタイプがありますが、「地元に根ざした地域密着型」と「全国展開の大手チェーン」では、ローン審査の柔軟さにも違いが出ます。
地域密着型店舗
・顔を合わせて相談できるので信頼感あり
・審査や支払方法の融通が利きやすい
・地元金融機関とつながっていて、相談しやすい環境が整っていることも
☝“お金の事情”を正直に話せる安心感があるからこそ、通る道が見えてくることも。
全国チェーンの中古車販売店(例:カーセブン・ガリバー・ネクステージなど)
・在庫が豊富で選べる車種が多く、全国から取り寄せ可能
・手続きの流れがマニュアル化されていてスムーズ
・ただし、審査は一律で柔軟性が低く、相談が通りにくい場合も
☝便利だけど審査に不安があり、“相談ありき”で考えたい人にはやや不向きなケースも。
信販やディーラーでは通らなかった事例と、オートローンが組めるまで
大手ディーラーで審査が落ちたAさんのケース
Aさん(40代男性)は、20代の頃ギャンブルにのめり込み、気づけば消費者金融から多額の借入をしていました。
返済が追いつかず、やむを得ず自己破産を選択。その後、生活を立て直し、破産の免責を受けてから5年が経過しました。
そんなある日、長年乗っていた車が故障し「そろそろ買い替えたい」と思い立ちます。
早速、大手ディーラーに行き、気に入った車を見つけてローン審査を申し込んだところ…
結果はまさかの「否決」
一度は落ち込んだAさんでしたが、地元の中古車販売店に相談してみることに。
その販売店は、地元の金融機関と取引があり「Aさんの現在の状況」や「安定した収入があること」を丁寧に伝えてくれました。
その結果、無事に審査が通り、新しい車を購入することができたのです。
破産とは?破産の免責について詳しく知りたい方はコチラ☟
>大人の道しるべ 第11話 解説- 自己破産は最後の切り札? –|法務省
体験談から学ぶ「審査に通るためのポイント」
Aさんのケースは、同じように審査に不安を抱えている人にとって、大きなヒントになります。
ここからは、審査通過のために意識したいポイントを整理していきましょう。
過去の信用情報だけで諦めない
現在も延滞中の場合は厳しいですが、すでに債務整理や破産が完了している場合は、「しっかり解決している」と評価してくれる金融機関も存在します。
過去にとらわれすぎず、まずは相談してみることが大切です。
今の状況を偽らず、正直に伝える
「なぜトラブルが起きたのか」「今はどんな状況か」この2点を正直に伝えることで、審査の印象が大きく変わることがあります。
特に、今の仕事・収入・生活の安定性を丁寧に説明することで、前向きな評価につながる可能性があります。
柔軟な審査を行っている金融会社や中古車販売店に相談する
いわゆる「スコアリング審査」ではなく、人と人との対話を重視する金融会社や、そういった会社と提携している販売店に相談してみましょう。
ネット検索だけでなく、友人・知人の口コミや、地元で見かけた販売店に思い切って足を運んでみるのも大きな一歩です。
スコアリングシステムや法定審査・独自審査について知りたい人はコチラ☟
「独自審査」は借りやすい?大手の「法定審査」との違いを徹底解説!|クラポブログ
ブラックでもオートローン審査に通りやすくなるためにできること
「どうせ自分は無理…」と諦めてしまう前に、まずはできることを一つずつチェックしてみましょう。
信用情報に不安がある方でも、工夫や準備次第で審査のハードルを下げることは可能です。
頭金の準備
「いつまでに」「どんな車を」「いくらくらいで」買いたいのか、まずは明確な目標を立ててみましょう。
そのうえで、ボーナスや毎月の貯金を頭金に充てる計画を立てていくのがポイントです。
頭金を入れるメリットはたくさんあります
・月々の返済額を抑えられる
・審査上、有利に見られやすい(=金融会社が安心しやすい)
・同じ予算でも、より条件の良い車を選べる可能性が広がる
少しでも自己資金を準備することで、「本気で支払う意志がある」ことを示す材料になります。
勤続年数・居住年数の安定
日々の生活を支える仕事と住まい。
審査においては、これらの「安定性」が重要な評価ポイントになります。
具体的には
・勤続年数が長い(同じ職場で1年以上が理想)
・転職回数が少ない
・同じ住所に継続して住んでいる
これらが揃っていると「この人はきちんと生活基盤が整っている」と判断されやすくなります。
逆に、頻繁な転職や引越しがあると、「支払いの継続性」に不安を持たれてしまうケースも。(※転勤は除かれます)
問題がある信用情報を清算する
「昔の少額な借入だし、もう放っておいていいかな」
…実はそれがブラック状態を引きずる最大の原因だったりします!
特に多いのが
・学生時代に契約したスマホ料金の未払い
・昔使っていたカードの延滞
・親や元配偶者に頼まれて契約したローンの情報が残っていた など
まずは自分の信用情報を確認してみるのがおすすめ!
信用情報機関(CICやJICC)では、スマホから簡単に照会が可能です。
思わぬ情報が残っていた…というケースもよくあります。
信用情報について詳しく知りたい方は コチラ☟
「信用情報に傷がつくとどうなるの?」信用情報に悪影響を及ぼす行為をわかり易く解説します。|クラポブログ
意外と知らない信用情報に傷がつく条件と信頼を回復させる方法について、消費者金融の現役社員が解説します!|クラポブログ
クラポなら信用情報に不安があっても相談できる!柔軟な審査対応
実は、クラポでもオートローンの取り扱いがあることをご存じでしょうか?
北海道から関東まで対応エリアも広がっており、地元の中古車販売店はもちろん、全国チェーンの店舗でもご利用いただけます。
独自審査の内容を紹介
クラポの一番の特長は、「スコアリング審査」ではなく、今のあなた自身を見る審査をしていることです。
・今どんな仕事をしていて
・収入はどのくらいで
・毎日の暮らしがどれくらい安定しているか
こうした“人としての今”をしっかり見て判断しているからこそ、過去に延滞や債務整理があった方でも、前向きに審査へ進める可能性があります。
「昔、いろいろあったから…」
そんな不安を抱える方こそ、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ「諦めないで、自分に合った方法を」
「ブラックだから無理かも」と申込みをする前からあきらめていませんか?
実際には、過去に延滞や債務整理をしていても、工夫次第で通る道はあるんです。
大手ディーラーや信販会社の審査で否決されたとしても、それが全てではありません。
今のあなたの生活状況や支払い能力をきちんと見てくれる販売店や金融会社も存在します。
審査通過のカギになるのは、こんなポイント
・ローン会社の選び方
・中古車販売店の選び方
・現在の状況を安定させる(仕事や居住など)
・問題がある信用情報を清算する
これまでの経験を責めるよりも、
「これからどうするか」を考えて、前に進んでいきましょう。
もし審査が不安な場合は、私たちクラポにお気軽にご相談ください。
一人ひとりの状況に合わせて、無理のない方法をご提案します。
迷ったら、まずは「今の状況」「信用情報」「カーライフの理想像」を紙に書き出してみることから始めてみてください。それが、理想のカーライフへの第一歩になります。
まずは小さな一歩からで大丈夫。クラポがあなたのそばでしっかりサポートいたします。
無理なご案内は一切ありませんので、安心してご相談ください!

髙橋 香奈

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