オートローンは何年払いがおすすめ?賢い返済期間などの決め方を金融会社社員が徹底解説!
マイカーを購入する際、多くの人が利用する「オートローン」。
でも、「月々の支払いを抑えたい」「でも、金利が高くなるのはイヤ…」
そんな悩みを持っている方は少なくありません。
オートローンの返済期間は「5〜7年(60〜84回払い)」がもっとも人気でバランスが良い選択です。ただし、収入やライフスタイルによって最適な期間は異なります。
この記事ではその選び方を金融に携わり6年、オートローン営業を担当し2年の札幌東店の伊藤がわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までお読みください!
オートローンの返済期間|人気の年数と選び方のポイント
一般に、車の購入額は「年収の半分が目安」といわれています。
オートローンは車の購入金額に対し、月々のお支払いに利息が発生します。
主にオートローンの返済期間は年単位で考え、毎月の返済で「◯年(◯◯回払い)」
と設定することが多いです。
金融機関によって異なりますが、一般的には以下のような選択肢があります
最長期間は10年(120回払い)
高額な車の購入や月々の負担を抑えたい方に向いています。
一部銀行系のオートローンの中には10年以上のローンが組めるところもあります。
ただし、長期間の支払いになるため、総支払額が増えてしまうため、注意しましょう!
一般的には5(60回払い)~7年(84回払い)が人気
もっとも多くの人が選ぶのが5〜7年(60〜84回払い)のプランです。
月々の支払いと利息のバランスが取りやすく、乗り換えのタイミングも見計らいやすく、無理なく返済できるケースが多いのが人気の理由です!
ただし、高額な車両の場合、月々の支払いが高くなり負担になるので気を付けましょう。
長期になるほど月々の支払いは軽くなりますが(折れ線グラフ参照)、総支払額(棒グラフ)は確実に増えることがわかります。予算やライフスタイルに応じて、最適な年数を見極めましょう。
※金利3%、元利均等返済、概算です。
※実際の条件によって異なります。
最短6ヵ月も可能
「一括では払えないけど、早めに完済したい」という方には、短期間のローンもおすすめです!
月々の支払いに余裕があれば、短期間で支払いすることにより金利負担を抑えることができます。
オートローン返済期間の選び方|失敗しない3つのポイント
オートローンの支払期間を決める際には、以下の3つのポイントを考慮するのが重要です。
では、説明していきましょう!
家計の収支と、見込まれる返済金額を計算する
世帯年収などを計算し、将来的な支出を考慮しながら、無理のない範囲で返済計画を立てましょう。
配偶者の産休で現在よりも収入が減る可能性や、住宅ローンや教育費などで支出が
増える可能性もあります。
それらも考慮したうえで、月々の返済額や返済期間のバランスを取ることが必要です。
返済可能額から逆算する
毎月どのくらいなら無理なく支払えるのか、収入と支出のバランスを確認して計算しましょう。
家賃や光熱費、食費などの生活費、他に返済しているローンの支払い、今後想定される特別費を見越して、オートローンの返済可能額を見極めることが重要です。
また、ボーナス払いを併用するか?など、様々なシーンに対応できるよう考慮する必要があります。
では、返済可能額を知るためのチェックポイントをいくつかご紹介します!
✔どれくらいまでなら払える?返済額の目安は?
→毎月の手取りの15〜25%が目安です。
たとえば、年収300万円の場合、手取り20万円なら、月3〜5万円くらいがちょうどいいラインです。
✔具体的な計算式はこちら!
→たとえば、手取り月収が30万円の方なら…
30万円 × 20%=月6万円
この6万円が「無理なく返せる返済の目安」です。
ただ、他の返済などもあれば考慮する必要があるので注意しましょう!
✔支出を見える化するには?スマホアプリ活用術!
→今はスマホアプリで支出の見える化がすぐできて便利です!
<おすすめアプリ>
・マネーフォワードME
・Zaim
・OsidOri(夫婦やカップルにおすすめ)
乗り換え時期に合わせる
「2〜3年ごとに車を乗り換えたい」と考えるなら短期間のローンが向いています。
例えば、飽き性で少額の車両を2〜3年ごとに乗り換えたい、メンテナンス費用や車検代の負担軽減を目的の場合、短期間のローンがおすすめです!
また「残価設定ローン」という短期契約方法もあります。
初期費用が抑えられるメリットがあるものの、デメリットとして最終的に所有できないこともあるので、注意が必要です。
一方で、「長く乗る予定」なら長期ローンで月々の負担を軽減するのも選択肢です。
返済プランの組み方について、より詳しく知りたい方はコチラ☟
>オートローンの組み方完全ガイド|賢いローン選びから審査のポイントまで徹底解説!!|クラポブログ
金融機関別比較|銀行・信販会社・消費者金融の違い
オートローンを組む際、選ぶ金融機関によって金利や審査基準が異なります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
銀行や信金の場合
安定収入があり、低金利重視の人におすすめ!
メリット
・比較的低金利(年1.5~3.5%程度)
・信頼性が高く、安心感がある
デメリット
・審査が厳しく、融資を受けられるまで時間がかかる
・頭金が必要なケースが多い
信販会社の場合
審査に不安がある人、手続き簡単に済ませたい人向け!
メリット
・ディーラー経由で申し込みでき、手続きが簡単
・金利は銀行よりやや高め(年3.0~6.0%程度)だが、柔軟な審査が可能
デメリット
・銀行ローンより金利が高め
・自動車の所有権が信販会社になるケースが多い
消費者金融の場合
他で通らない場合の“最終手段”的な選択肢
メリット
・過去に破産や債務整理の経験があっても契約できる可能性がある
・自営業やパート・アルバイトでも審査が通りやすい
デメリット
・金利が高い(年8.0%以上になることも)
・総支払額が大きくなりやすい
契約期間の選び方|短期・長期ローンのメリットとデメリット
短期ローン・長期ローンのメリットデメリットとのご紹介をしていきます!
メリット・デメリットを知り、自分の状況にすり合わせて契約期間を選びましょう!
「短期ローンはこんな人におすすめ!」(1年~3年)の場合
メリット
・ 金利負担が少なく、総支払額を抑えられる
・ 早めに完済でき、負担が軽くなる
デメリット
・月々の支払額が高くなる
・他の支出とのバランスが取りづらい
「長期ローンはこんな人におすすめ!」(4年~10年)の場合
メリット
・月々の支払いを抑えやすい
・ 家計管理がしやすく、負担が少ない
デメリット
・金利負担が増え、総支払額が大きくなる
・ローン期間中に車を買い替えづらい
支払期間の注意点|契約前に必ず確認すべき3つのポイント
オートローンの支払い期間はとても重要です!
なぜなら、車の乗り換えなどのタイミングを図るうえで大切になるためです。
そのため以下の点をしっかり確認しておきましょう。
契約後の支払期間の変更は不可
→ 原則として、契約後に支払期間を変更することはできません。
残高一括返済や、毎月の返済額を任意で多めに支払して期間を短くすることは可能ですが、期間を伸ばすことは出来ません。
なんとかなるだろうと思わず、慎重に決めましょう!
金利をきちんと把握する
→ 年利だけでなく、総支払額も確認しておくことが大切です。
分割手数料などが上乗せされて、年利以上に総支払額が高くなっていることもあります。
金融機関のホームページで返済シミュレーションが行えるものもあるので、金利と合わせて総支払額も 確認しましょう。
金利と総支払額 この2点は必ず確認しましょう!
自動車の所有権が自分ではないことを理解する
→ ローンを利用する場合、契約の条件に所有権留保が必要とされるケースが多いです。
その場合はローンを完済するまで車の所有権はローン会社にあります。
つまり、使用するのはあくまで自分だけど、車の所有は売り主側にあり、車両の支払いが終わるまで担 保として所有され、車両の売却や廃車などは売り主側の許可なしでは 行うことができません。
普段乗ったり、車の任意保険に関しては何も問題はありませんが、車を手放す際には注意しましょう!
所有権留保について知りたい方はコチラ☟
>所有権留保付車両とは|グーネット
自分に合った返済額とは?|確認しておきたい7つのポイント
返済額を知るためにはどうしたらいいかわからない、何から確認したらいいの?と悩んでいませんか?
確認すべき、7つのことをご紹介していきます!
予算の把握
→車を購入するにあたって、どれくらい車に予算をあてられるか?を車の購入費用だけでなく、維持費(税金・保険・車検・燃料代)も併せて考慮することが大切です。
月々の収入と支出を整理し、無理なく支払える金額を算出しましょう。
金利と返済期間
→返済期間が長いほど月々の負担は減りますが、支払総額は増加します。
当然ですが、金利が高ければ同じ返済期間でも月々の負担は高くなり、総支払額も増加します。
また、新車を購入し長く乗るのか、中古車を購入し短期間で乗り換えるのかでも 自分の今後の生活プ ランを考えることにより、短期がいいのか、長期がいいのか、バランスを見極め、自分に合ったプラン を選びましょう。
頭金の設定
→頭金を多く入れることで、借入額が減り、月々の負担や利息の負担が軽減されます。
また審査が通りやすくなる可能性も出てくるので、可能であれば頭金を入れた方がいいでしょう。
理想的な頭金の目安は車両価格の2~3割と言われています。
たとえば本体価格が100万円であれば頭金は20万~30万円、200万円であれば40万~60万円を準備する ことになります。
しかし、手元の資金とのバランスも重要です。無理に頭金を多くすると生活資金が不足する可能性があ るため、慎重になる必要があるでしょう。
ボーナス併用払い
→ボーナス払いを利用すれば月々の負担を抑えられるメリットがありますが、景気や会社の業績によるもらえるボーナスの金額が減ったり、ボーナスが支給されないことも…
そのため、ボーナスが減った場合でも対応できるよう、余裕を持った金額設定をしましょう。
万が一に備え、ボーナス払いなしで支払えるかどうかも一度試算すると安心です。
ライフプランの考慮
→結婚、出産、住宅購入、子どもの教育費など、将来的な大きな支出を具体的いイメージし、返済計画を立てることが大切です。
例えば、子どもの進学時期とローンの支払いが重なると家計の負担が増大します。
ライフイベントごとの支出をシミュレーションし、余裕を持ったローンプランを選びましょう。
6.返済シミュレーションの利用
→各金融機関の返済シミュレーションを活用することで、金利や返済期間による総支払額の違いを確認できます。
実際に試算してみると、月々の支払額が想像以上に高いと感じることもあるので、複数のプランや金融 機関を比較し、自分に最適な返済プランを選びをすることが大事です!
返済シミュレーションの利用
→各金融機関の返済シミュレーションを活用することで、金利や返済期間による総支払額の違いを確認できます。
実際に試算してみると、月々の支払額が想像以上に高いと感じることもあるので、複数のプランや金融 機関を比較し、自分に最適な返済プランを選びをすることが大事です!
7.家計管理を見直す
→ローンを組む前に、無駄な支出を見直して家計の健全化を図ることも重要です。
・利用していないサブスクリプションがないか確認
・保険を見直す
・携帯代を格安SIMに変更する
・家計簿をつけ、食費や日用品を見直す
・副業を検討する
上記を見直すことで、オートローンの返済と、車を購入することで増える新しい支出(ガソリン代・駐車場代・維持費・メンテナンス費など)に充てられる余裕が生まれます。
まとめ
本記事では、オートローンの返済期間を決めるポイントや返済方法の種類、オートローンの返済のために生活の見直しができるチェックポイントをまとめて解説しました。
この記事を読んだら、まずは以下の3つをやってみましょう!
①月々の返済可能額をざっくり計算する
②金融機関のシミュレーションを1つ試してみる
③車の乗り換え予定時期を家族で話してみる
ではもう少し掘り下げたことを下記にまとめてみました。
オートローンの返済期間
☝最長は10年、一般的には5(60回払い)~7年(84回払い)が人気
返済期間を決めるポイント
オートローンの返済期間は、短期なら金利負担が少なく、長期なら月々の負担が軽減されるメリットがあります。
一般的な返済期間を決めるポイントは
✔月々の支払い可能額
✔次の車の乗り換え時期に合わせる
この2点が返済期間を決めるポイントになります!
自分に合った返済額を知るために確認するべきこと済可能額・乗り換え時期・家計バランスを考慮し、自分に合った返済プランを立てることが大切です。
✔金融機関選び(銀行・信販会社・消費者金融など)
✔利息
✔無理のない支払い金額であるか
✔次回の車の乗り換え時期と合っているか
上記の点は確認しておくべきでしょう!
迷ったら、まずは月々の支払い額とライフプランを紙に書き出して、賢く無理のない返済プランを立ててみましょう!それが、理想のカーライフへの第一歩になります。
まずは小さな一歩からで大丈夫。クラポがあなたのそばでしっかりサポートいたします。
無理なご案内は一切ありませんので、安心してご相談ください!

伊藤駿汰

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- オートローンは何年払いがおすすめ?賢い返済期間などの決め方を金融会社社員が徹底解説! - 2025年4月14日