ブラックリストとは?載る原因と解決方法を徹底解説
お金を借りたくて、消費者金融やカードローンについて調べていたら「ブラックは審査が通らない」「ブラックでも借りられるところ」という検索ワードを見かけたことはありませんか?
社会人になると、分割払いをしたり、生活が苦しくてお金を借りたり、車や家の購入でローンを組む機会が増えますよね?
毎月訪れる支払いに対し、どのようなことをしたら「ブラック」になるのか?1日でも遅れたらブラックになるのか?
そのような金融界における「ブラック」という意味を、金融業界に身を置き20年近く、様々なステータス、借入状況を見て審査をしてきた金融のプロが「ブラック」という言葉の真実を教えます!
このブログで学べること☝
・ブラックになってしまう理由
・すでに「ブラック」に該当する場合の今後の対処法
・審査の本当を知ることにより、スムーズに審査を受けられる
このブログを読めば、ブラックになることを未然に防げたり、すでにブラックでも正しい対処法を身に着けることができるので、ぜひ最後までお読みください!
ブラックリストとは?
ブラックリストということばはよく耳にするものの、どういったリストなのか?本当に存在するのか?気になるところではないでしょうか?
ここではブラックリストについて説明していきます。
ブラックリストの定義
ブラックリストとは信用情報機関に延滞などの事故情報が登録されていることをいいます。
事故情報(ブラック)として登録される信用情報機関は3つ存在します。
①株式会社日本信用情報機構(JICC)
②株式会社シー・アイ・シー(CIC)
③全国銀行個人信用情報センター(KSC)
上記いずれか1社でも登録されれば「ブラックリスト」に載ったということになります。
ブラックリストは実在するのか?
「ブラックリスト」という名前のリストは存在しません!
存在しないにも関わらず、この言葉が生まれた理由は個人の信用情報における否定的な情報が記録された状態を指す俗称として使われ始めたのが最初です。
ただし、近年では差別的では?という指摘もあり「拒否リスト」「ブロックリスト」というように表現が移り変わっているようです。
ブラックリストに載る理由
何をしたらブラックリストに載ってしまうのでしょうか?
ブラックリストに載る理由を5つ紹介していきます。
規定日数に支払いの遅延・滞納をする
ブラックリストに載る代表的な理由としてはやはり支払いの遅れです。
では、どれくらい遅れたらブラックリストに載ってしまうのでしょうか?
返済日から61日以上または3ヵ月以上の滞納
1日遅れただけでは、ブラックリストには載りません。
借入先に関わらず、分割払いしているもの、奨学金の返済が2~3ヵ月遅れた場合に初めて事故情報として登録されます。
自社基準で延滞に該当したとしても、信用情報上では延滞記録として報告することはできません。
ただし、たとえ短期間の遅れだとしても、毎月短期間の遅れを連続した場合、自社の審査基準に抵触し、今後の借入ができなくなる場合があるため、注意しましょう!
JICC/CIC登録状況
CIC:約定返済日より61日以上または3ヵ月以上支払が延滞しているもの
(参照元:CIC「割賦販売統計データ」)
JICC:入金予定日から3ヶ月以上何ら入金されなかったもの
(参照元:JICC「信用情報に関する統計」)
携帯電話の延滞をする
携帯電話の支払いには「携帯利用料(基本料や通信料)」と「携帯本体の分割払い」の2つが含まれます。
携帯料金を滞納すると、携帯電話キャリアが加盟している「TCA」や「TELESA」に登録される場合があります。
TCA(一般社団法人 電気通信事業者協会)とは?公式サイト:https://www.tca.or.jp
TELESA(一般社団法人テレコムサービス協会)とは?公式サイト:https://www.telesa.or.jp
即座にキャッシングや信販会社の審査に影響することはないものの、携帯会社関連のクレジットカードの審査に少なからず影響は出るでしょう。
公共料金の支払いを遅延する
水道光熱費などの公共料金の支払いは、基本的には信用情報に登録されることはありません。
ただし、クレジットカード払いにしていて、そのカードの支払いを滞納した場合は話が別です。
この場合、クレジットカード会社経由の延滞として信用情報に傷がつく可能性があります。
公共料金そのものではなく、支払い方法によって信用に影響が出ることがあるので、注意しましょう。
家賃を滞納する
通常の賃貸契約では、家賃を滞納しても信用情報機関に記録されることはありません。
しかし、最近は保証会社を介した契約が主流になっています。
この保証会社が加盟している信用情報機関によっては、一定期間以上の延滞があると“事故情報”として登録されるケースも。
「家賃=信用に影響なし」と思わず、支払いはきちんと行いましょう!
奨学金の返済を延滞する
日本学生支援機構(JASSO)などの奨学金制度を利用している場合も要注意です。
返済が2~3ヵ月以上遅れると、信用情報機関に延滞情報が登録される可能性があります。
奨学金は「借金」という意識が薄れがちですが、分割返済である以上、信用情報上は立派なローンの一種。
社会人になってからの人生設計にも関わる部分なので、確実な返済計画を立てることが大切です。
債務整理をする
債務整理とは、弁護士や司法書士に依頼して借金を整理する手続きのことです。
方法としては、 「任意整理」「個人再生」「自己破産」 の3つがあり、状況に応じて選択します。
債務整理のメリット
✔借金の減額や免除が可能
✔利息や遅延損害金がカットできる
✔取り立てや催促がストップする
✔生活を立て直しがスタートできる
債務整理には、上記のような借金を減らすメリットがある一方で、信用情報に傷がつき、一定期間ブラックリストに載るデメリットがあることを理解しておきましょう!
短期間でローンの申込みを複数する
信販会社や消費者金融に借入の申込みをした場合、申込みをしたという記録が信用情報の記録の一部「照会」として記録されます。
半年を超えない期間登録され、以降情報は消えるものの、短期間に何件も照会記録があると「返済能力がないのか」「人物に問題があるのか」と見なされてしまうことがあります。
金融トラブルを起こす
支払の遅れもないし、債務整理もしたことない、ましてや複数の金融会社に申込みをしていないのに全く審査が通らない!!なんていうことはありませんか?
余りない稀なケースですが、過去現在に金融会社と契約をした際にトラブルになったことはないでしょうか?
例えば、クレームの内容が悪質だったり、返済関連で強いトラブルを起こした場合、関連会社などで情報が共有されることもあり、その際に「内部ブラック(社内ブラック)」と登録されることがあります。
このような理由でブラックとして登録された場合、現状ステータスに問題がないとしても、審査が通らない可能性があります。
ブラックリストに載るデメリットは?
ブラックリストに載ることで、今後の生活にどんな影響が出るのか気になりますよね?
ここでは、ブラックリストに載ったことで考えられる主なデメリットを紹介します。
ブラックリストに載ると携帯契約ができなくなる
携帯本体を分割で購入しようとした場合、信用情報に問題があると審査に通らず契約できないケースがあります。
近年では、携帯本体価格が高額なため、割賦(分割払い)契約が主流となっており、契約時には個人信用情報の確認が行われています。
その際、過去に延滞や債務整理などの事故情報があると「この人には支払い能力がない」と判断され、分割での契約が断られる可能性が高くなります。
ブラックリストに載るとローン審査に通らなくなる
住宅ローン、自動車ローン、教育ローンなど、生活に直結する大きなローンの審査にも影響が出ます。
金融機関は貸し倒れのリスクを避けるため、信用情報を重要視しています。
事故情報がある場合、たとえ現在の収入が安定していても「信用力に問題あり」と判断された場合、本当にお金が必要なとき、ローンに頼らないとならないときに審査に通らないケースが出てきます。
ブラックリストに載るとカードが利用停止になる
新たな申込みだけでなく、現在利用しているクレジットカードにも影響が出る場合があります。
事故情報が登録されると、カード会社によっては更新を断られたり、利用停止になることも…。
日常生活のキャッシュレス決済やETCサービス、サブスクの支払いなどに支障をきたす可能性があるため、要注意です!
ブラックリストに載っているかを確認する方法
「自分はブラックかも…?」
そう感じたときに最初にやるべきなのが、自分の信用情報を確認することです。
「ブラックリスト」というリスト自体は存在しませんが、信用情報に延滞や債務整理などの“事故情報”が記録されているかどうかを確認することで、実質“ブラック状態かどうか”を知ることができます。
ここでは、信用情報を開示できる3つの機関とその方法を紹介します。
JICCに開示請求する
JICC(日本信用情報機構)は、主に消費者金融や信販会社が加盟している信用情報機関です。
【開示方法】
- スマートフォンや郵送で申し込み可能
- 本人確認書類(運転免許証など)が必要
- 開示手数料は1,000円(税込)
【開示内容】
- 現在の借入状況
- 過去の返済履歴
- 延滞・債務整理の情報など
消費者金融やクレジットカード会社からの借り入れがある方は、まずここをチェック!
JICC開示 https://www.jicc.co.jp/kaiji
CICに開示請求する
CIC(株式会社シー・アイ・シー)は、主にクレジットカード会社や携帯電話会社が加盟している機関です。
【開示方法】
- スマートフォン、パソコン、郵送で申し込み可能
- スマホからなら最短即時に確認可能
- 開示手数料は1,000円(税込)
【開示内容】
- クレジットカード利用状況
- 分割払いや携帯端末の割賦情報
- 支払遅延や強制解約の有無
スマホの分割払いやクレジットカードを利用している人はこちらもチェック!
CIC開示 https://www.cic.co.jp/mydata/online/index.html
KSCに開示請求する
KSC(全国銀行個人信用情報センター)は、銀行や信用金庫などが加盟している情報機関です。
【開示方法】
- 郵送のみ(2025年4月現在)
- 本人確認書類と申請書を郵送
- 開示手数料は1,000円(税込・定額小為替)
【開示内容】
- 銀行ローン(住宅ローン・教育ローンなど)の情報
- 保証履歴
- 破産・代位弁済などの情報
銀行のローンを利用している人、または過去に自己破産したことがある人はこちらを確認!
KSC開示 https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/
どの機関も、開示請求した情報は「本人にしか開示されない」ので安心です。
「なぜかどこのローン審査も通らない…」「ブラックかもしれない…」と不安になったら、まずは信用情報を確認して、現状をしっかり把握することが第一歩です。
ブラックリストを消す4つの方法
すでにブラックリストに登録されている場合、
「どうしたら消えるの?」と不安になりますよね。
結論から言うと、登録情報が事実である限り、自分の意思で即座に消すことはできません。
ただし、一定の条件を満たせば自然に情報は消えますし、間違っている情報であれば削除の依頼が可能です。
ここでは、ブラックリストの情報が消える主な4つのパターンをご紹介します。
借入を清算し一定期間待つ
もっとも一般的な方法は、滞納や延滞などの金融トラブルをすべて解消し、その後一定期間待つことです。
信用情報機関では、完済後も記録が5年間程度は残るのが通常です(※情報機関により異なります)。
ただしこの期間中に延滞などを繰り返さなければ、5年経過後には自動的に情報が消去されるため、遅れることなくきちんと約束の期日までに返済を継続することが重要です。
借金の時効ができる場合は援用手続きをする
借金には「消滅時効」があります。
たとえば、最後の返済から5年間(個人間では10年間)まったく返済や催促がない場合、借金そのものが時効で消滅する可能性があります。
ただし、時効は自動的に成立するわけではなく、「援用」と呼ばれる正式な手続きが必要です。
また、途中で支払いをすると時効がリセットされることもあるため、専門家のアドバイスを受けるのが安全です。
※時効援用は法律に関わる手続きのため、内容が複雑な場合や不安がある場合は、弁護士・司法書士などの専門家に相談することも検討しましょう。
申込みの期間を半年以上開ける
信用情報には、「申込み履歴」も記録されています。
この情報は通常6ヵ月を超えない期間保持され、それ以前のものは消去されます。
短期間に複数の金融機関へ申込みを繰り返すと、いわゆる“申込みブラック”と判断されることがあります。
なぜかというと、勤務先や収入に特に問題がないのに、何社にも申込みをして審査に通っていない場合、他の金融会社からは「この人は何かトラブルを抱えているのでは?」と不審に思われてしまうからです。
そのため、申込み履歴が原因で審査に落ちていると感じたら、
少なくとも半年以上は申込みの間隔を空けてから、再チャレンジするのがおすすめです。
申込み情報がクリアになれば、審査の通過率も自然と上がるでしょう。
専門家への相談
「どうしても審査に通らない」「情報の記録が間違っていそう」など、
自分では対応が難しいと感じたときは、弁護士や司法書士といった専門家への相談をおすすめします。
特に「信用情報開示の内容が理解しづらい」「時効援用の手続きが不安」といった場合、
早めの相談が安心・安全な対処法につながります。
まとめ
ブラックリストと聞くと、「もう借りられないのでは…」と不安になりますが、正しく理解すれば、対処法や回復の道もあります。
最後に、この記事のポイントを振り返っておきましょう。
ブラックリストの基本まとめ
- 信用情報に事故情報が登録されると「ブラックリスト状態」になる
- 延滞や債務整理、強制解約などが主な登録原因
- 登録期間は原則5〜10年で、事故情報が解決していれば、自動的に削除される(機関により異なる)
ブラックリストを解消・回復するには
- 延滞などの借入を清算し、一定期間待つ
- 消滅時効が成立していれば、「援用手続き」で記録を抹消できる可能性あり
- 申込み履歴が原因の場合は、半年以上あけてから再申込みする
- 内容に不備がある場合は、信用情報機関に訂正依頼を出す
- 状況によっては、弁護士・司法書士など専門家への相談も検討を
そもそもブラックリストに載らないよう、日々心がけて取引することが大切です。
1度でも載ると、数年間…最悪の場合一生ローンが組めない生活を強いられ、本当にお金が必要なときに融資を受けられない場合もあります。
そうならないためにも、日頃から無理のない借入と計画的な返済を心がけていきましょう。
クラポは有人店舗なので、対面でキャッシングやお金に関する相談をすることができます。
電気代の支払いにお困りの方や、どの選択肢が最適かわからない方や「まず相談してみたい」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

髙橋 香奈

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