キャッシングリボとカードローンの違い|共通のメリットと注意点をわかりやすく解説

「急な出費で今すぐお金が必要になった!」そんなときに便利なのが「キャッシング(現金を借りる方法)」です。
「キャッシングリボとカードローンって?」
「どんな仕組みなの?」
「注意点はあるの?」
など、キャッシングリボとカードローンの違いや、仕組み、メリットデメリットなど注意点を知りたい方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
大切なお金のことだからこそ、キャッシングリボ・カードローンの仕組みや注意点を正しく理解してほしいと思います。
この記事で、メリット・デメリットから賢い使い方まで丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までお読みください!
リボ払いとは?
リボ払いとは、毎月の返済額を一定にしながら、残高に応て利息を上乗せして返済していく方式のことです。
クレジットカードの「ショッピングリボ」や「キャッシングリボ」、さらに似た仕組みとして一部の「カードローン」でも採用されています。
実は「リボ」と名のつくものはいくつかあるので、まずは基本を押さえていきましょう。
そのうえで、それぞれの特徴や違いを理解しておけば、いざ利用するときに困らず安心です!
リボ払いの基本的な仕組み
キャッシングリボやカードローンでは、借りたお金は「支払残高」として積み上がり、残高に応じて利息が発生します。 返済は毎月決まった金額(または残高に応じた最低額)を払っていく方式です。
- 借りれば残高が増える
- 返済すれば残高が減る
- 利息は残高×金利×日数で計算される
つまり「支払残高」は【借りれば増える】【返済すれば減る】というシンプルな仕組みです。

リボの返済方法は「毎月1万円」「毎月2万円」など、あらかじめ決められた金額の中から選べる仕組み(キャッシングリボ)になっています。
さらに、余裕のあるときには「臨時返済」や「繰り上げ返済」を活用して、残高を早めに減らすことも可能です。
- 出費が多い月 → 最低返済額にして家計を守る
- 余裕のある月 → 増額返済や一部繰り上げ返済で完済を早める
上記のように返済の自由度が高く、そのときの状況に合わせ返済ができます。
ただし、返済額を少なく設定しすぎると元金がなかなか減らず、利息負担が大きくなる点には注意が必要です。
その一方でカードローンは「残高スライド方式」や「元利均等方式」で返済金額が決められているため、自由度は低めです。
なので、収支に合わせて返済額を細かく調整するのは難しいですが、安定して返済を続けやすいメリットがあります。
リボ払いの仕組みについてもっと詳しく知りたい方はコチラ☟
「リボ払いとは?」|日本クレジット協会
ショッピングリボとキャッシングリボの違い
クレジットカードのリボ払いには「ショッピングリボ」と「キャッシングリボ」の2種類があります。
- ショッピングリボ:カードで買い物した代金をリボ払いで返す
- キャッシングリボ:カードのキャッシング枠で借りた現金をリボ払いで返す
イメージで比べると
ショッピングリボの例
クレジットカードで5万円のバッグを購入 → 支払残高に5万円が追加され、手数料を含めて毎月一定額を返済
キャッシングリボの例
ATMから現金5万円をキャッシング → 支払残高に5万円が追加され、同じく毎月一定額を返済
- 「ショッピングリボ」=商品代金をリボ払いする
- 「キャッシングリボ」=現金を直接借りてリボ払いする

このように、どちらも「毎月一定額を返済する」という仕組みは同じですが、ショッピングリボは買い物代金、キャッシングリボは現金借入と目的が異なります。
さらに注意点として、キャッシングリボは貸金業法に基づくため「総量規制(年収の3分の1まで)」の対象になりますが、ショッピングリボは総量規制の対象外です。
この違いを理解しておき、利用前に、自分がどちらを使っているのかをしっかり確認しておくことが大切です。
キャッシングリボとカードローンとの違い
キャッシングリボもカードローンも「現金を借りる」という点は同じであり、カードローンは特に現金を借入に関して特化している一方、キャッシングはクレジットカードに付帯しているサービスを提供している商品になります。
また、機関や法律上の扱いが異なるので、詳しい違いなどについて説明していきます。
■キャッシングリボとは?
クレジットカードに付いているキャッシング枠を使って現金を借り、その返済をリボ払い(毎月一定額返済)で行う仕組みです。
クレジットカード会社など貸金業者からの借入れにあたるため、貸金業法の「総量規制」の対象となります。
総量規制は「年収の3分の1を超える金額は新たに借入れできない」というルールです。
詳しくは日本信用情報機構(JICC)の総量規制の解説ページをご覧ください。
なお、クレジットカードのキャッシングリボは金利が年14〜18%前後と比較的高めに設定されている点にも注意が必要です。
■カードローンとは?
銀行や消費者金融などが提供する個人向けローン商品です。
消費者金融のカードローンは貸金業法に基づくため、こちらも総量規制(年収の3分の1を超える金額は新たに借入れできない)の対象です。
金利はおおむね年3〜18%程度が目安です。
一方で銀行が提供するカードローンは銀行法の管轄となり、総量規制の対象外です。
ただし、銀行は独自の審査で年収や返済能力を厳しくチェックしているため、金利は年1.5〜15%程度と比較的低めに設定されています。
銀行法の条文についてはe-Gov法令検索の「銀行法」ページで確認できます。

名前は違っても、キャッシングリボとカードローンは「現金を借りて分割返済する」仕組みはほぼ同じです。
ただし総量規制の扱いには差があり、クレジットカードのキャッシングリボや消費者金融系カードローンは貸金業法の総量規制が適用されますが、銀行カードローンは銀行法の管轄で対象外です。
☝また、クラポなど消費者金融が公式サイトで自社商品を「キャッシング」と表記しているのは
「お金を借りる=キャッシング」という言葉が広く浸透していて検索されやすく、利用者に馴染みがあり申し込みにつながりやすいという理由があるためです。
しかし、中身はカードローンと同じなので、呼び方が違ってもほぼ同じ仕組みだと知っておくと安心です。
リボ払いの3つの方式をわかりやすく解説
リボ払いには3つの返済方式があり「元金定額方式」「元利定額方式」「残高スライド方式」に分けられます。
それぞれ仕組みが異なり、理解していないと「え、残高があまり減ってない?」と戸惑うことも。
金融会社まかせにせず、特徴を知ってから利用することが大切です。
元金定額方式(元金を一定返済)
元金定額方式とは、リボ払いの支払残高(元金)を毎回一定額に設定し、そこへ手数料(利息)を上乗せして返済する方法です。
返済のはじめは残高が多いため利息も大きく、毎月の返済総額は高めになります。
ただし残高が減るにつれて利息も減るため、完済が近づくほど返済額は少なくなります。
たとえば…
支払残高が30万円、毎月の元金の返済額を1万円と設定した場合、返済額と手数料は次のようになります。

例として、元金1万円ずつ返済すると4回目終了時点の残高は26万円。
元金部分が一定なので、確実に元本が減っていくのが大きなメリットです!
一方、初期は手数料負担が重い点には注意が必要です。
元利定額方式(毎月の支払い支払い額を一定にする)
元利定額方式とは、「元金」+「手数料(利息)」を合わせて毎月一定額返済する方法です。
返済のはじめは利息の割合が高めですが、返済が進むにつれて利息が減り、元金の返済分が増えていきます。
たとえば…
支払残高が30万円で、毎月の返済額を1万円に設定すると次のようになります。

このように残高に関係なく毎月同じ金額を返済できるため、計画を立てやすく家計の見通しも立てやすいのがメリット。
一方で元金が減るスピードはゆるやかなので、返済が長引き「まだ終わらない…」と感じることもある点には注意が必要です。
残高スライド方式(残高に応じて返済額が変動する)
残高スライド方式は、利用残高の金額に応じて毎月の返済額が変わる方式です。
残高が増えれば返済額も増え、減れば返済額も少なくなる、シンプルな返済方式です。
たとえば
- 残高10万円未満 ⇒ 毎月1万円
- 残高10万円以上20万円未満 ⇒ 毎月2万円
のように、残高の区分ごとに最低返済額が決まります。

多くのクレジットカードでは、この方式に元利定額方式を組み合わせた「元利定額残高スライド方式」が採用されています。
つまり、残高に応じて決まった「元金+手数料」を毎月支払う仕組みになっています。
キャッシングリボ・カードローン共通のメリット
キャッシングリボやカードローンというと「一度借りたら抜け出せない」「借金地獄」というイメージを持つ人も少なくありません。
でも、仕組みを理解して計画的に使えば、資金を一時的にサポートしてくれる頼もしい味方になります。ここではその主なメリットを紹介します。
急な出費にも対応できる
キャッシングリボやカードローンは、最短即日で現金を受け取れるのが大きな魅力です。
たとえば次のような場面でも役立ちます。
- 急な出張で現金が必要になった
- 冠婚葬祭で香典を用意しなければならない
- 税金や医療費などの予想外の支払いが発生した
キャッシュレスが進んでいても現金が必要なシーンは少なくありません。
クレジットカードのキャッシング枠やカードローンなら、ATMやスマホアプリからすぐに借入できます。
毎月の返済負担を一定にできる
あらかじめ決めた一定額を返済していく仕組みなので、追加で借入しても月々の返済額が急に増えることはありません。
たとえば税金の支払いで10万円を借りた後、家電の買い替えでさらに5万円を追加しても、返済額は設定した範囲のままです。
ということは、家計の見通しを立てやすく、ボーナス前や繁忙期など出費が重なる時期でも返済計画を崩さずに済みます。
さらに、残高が増えても返済額が一定という仕組みは
毎月の返済負担を一定にできる
あらかじめ決めた一定額を返済していく仕組みなので、追加で借入しても月々の返済額が急に増えることはありません。
たとえば税金の支払いで10万円を借りた後、家電の買い替えでさらに5万円を追加しても、返済額は設定した範囲のままです。
ということは、家計の見通しを立てやすく、ボーナス前や繁忙期など出費が重なる時期でも返済計画を崩さずに済みます。
さらに、残高が増えても返済額が一定という仕組みは
- 「毎月どれだけ口座に残しておけばよいか」を計算しやすい
- 引き落とし用口座に一定額を入れておくだけで済み、支払い忘れの防止にもつながる
といった実務的なメリットがあります。
ただし、最低返済額が少ないままだと元金がなかなか減らず、返済期間が長引き利息負担が増える点には注意が必要です。
返済を柔軟に増額・繰上げできる
キャッシングリボやカードローンは、余裕のある月に通常返済額へ上乗せして支払うことが可能です。
たとえば…
- 出費が多い月は規定の返済額だけにして家計を守る
- 余裕のある月は増額払いで元金を一気に減らす
- ボーナス月に繰上げ返済して利息を軽減
こうした調整を取り入れることで、利息負担を抑えながら早期完済を目指せます。
「毎月一定額しか返せない」と決まっている住宅ローンやマイカーローンなどと違い、追加返済で計画を前倒しできる柔軟さが魅力です。
キャッシングリボ・カードローン共通のデメリット
魅力的なキャッシングリボやカードローンも、メリットの裏にはもちろんデメリットがあります。
先にポイントを押さえておけば、後から「こんなはずじゃ…」を防げます。
利息(手数料)がかかる
キャッシングリボやカードローンは、利用残高に応じて利息(手数料)がかかります。
クレジットカードのキャッシングリボやカードローンの金利は、おおむね年14〜18%前後が一般的です。
手数料(利息)は次の式で計算します。

たとえば、残高30万円を年率15%で30日間利用した場合は
30万円 × 0.15 ÷ 365 × 30 = 約3,700円となります。
つまり毎月1万円を返済している場合、そのうちおよそ3割が利息に充てられる計算です。
返済期間が長くなるほど利息も積み重なり、総支払額はどんどん増えていく点に注意が必要です。
返済が長期化しやすい
キャッシングリボやカードローンは、どちらも利息が高めで毎月の返済額が少額から始められるため、使い方次第では返済が長引きやすい仕組みになります。
特に次のようなケースは要注意
- 返済額を低く設定・少額返済を続けてしまう
元金が減らず、期間が延びて利息が増える。 - 追加借入を繰り返す
ネットやATMから簡単に借りられ、残高が膨らみやすい。
ただし、返済額を見直したり、余裕がある月に増額払い・繰り上げ返済を取り入れれば、返済期間を短縮して利息の負担を抑えることができます。
クレジットカード利用時はショッピング枠が減る
ここでは注意点だけおさらいしていきましょう。
例として
- 総利用枠:50万円(ショッピング50万/キャッシング20万)
- キャッシングで20万円を利用
→ ショッピング枠は30万円に減少
高額な買い物や旅行の決済を予定している場合は、
以下をチェックしてからキャッシングを使うと安心です。
- 現在のショッピング枠残高を確認
- 近い将来の大きな支払い予定を把握
キャッシング利用前にこの2点を押さえておけば、「買い物が決済できなかった…」というトラブルを防げます。
信用情報に影響する可能性
キャッシングリボやカードローンは、貸付情報の他、返済が遅れると信用情報機関(JICC・CICなど)に延滞記録が登録されます。
この情報はクレジットカードの新規発行や住宅ローンなど各種ローンの審査に影響するため、
延滞しないことが絶対条件です。
信用情報とは?どんなことが載るの?詳しく知りたい方はコチラ☟
信用情報機関の情報っていつまで載るの? 貸金業者はそれをどのように活用するのかを解説します。|クラポブログ
延滞などを防ぐために、返済日をカレンダーやアプリで管理し、余裕を持った計画を立てておくことが大切です!
まとめ|キャッシングリボとカードローンの違いと注意点
キャッシングリボもカードローンも「現金を借りて分割返済する」仕組みは同じです。
ただし法律や金利には次のような違いがあります。
- キャッシングリボ(クレジットカード):総量規制の対象、金利年14〜18%前後
- カードローン(消費者金融):総量規制の対象、金利年3〜18%程度
- カードローン(銀行):総量規制の対象外、金利年1.5〜15%程度
共通メリット
- 急な出費に即日対応
- 返済額を一定に設定でき、増額返済も可能
主なデメリット
- 金利が高めで長期化すると利息が膨らむ
- 返済額が少ないと完済までに時間がかかる
- クレジットカード利用時はショッピング枠が減少
- 延滞すると信用情報に傷がつく
便利な反面、返済計画と延滞ゼロが安全利用のカギになります。
使う前に枠と返済プランを確認し、無理のない範囲で上手く活用しましょう!
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便利な反面、キャッシングリボやカードローンは計画的な利用が大切です。
「自分に合った借入方法を知りたい」「返済計画を一緒に考えたい」
そんなときはぜひお気軽にご相談ください。
お客さま一人一人に寄り添い、無理のない返済プランを一緒に考えます!









