多重債務中(借入4社以上)でも借りられる消費者金融はある?審査の裏事情も解説!
多重債務者とは、複数の金融機関から借入をしている人のことです。
とくに4社以上から借入があるような場合、新たにお金を借りるのは難しくなります。
大手消費者金融や銀行カードローンの審査は信用情報に厳しく、借入件数が多いと門前払いされがちです。
しかし、そんな多重債務者でも融資の可能性を探れるのが中小消費者金融や街金です。
本記事では、多重債務者が新たな借入先を探す際に直面する課題や、審査通過率を上げるポイント、注意すべきリスクや対応が柔軟な消費者金融も紹介します。
【実態】中小消費者金融や街金に申し込む人の9割以上は多重債務者?
クラポの社員としてたくさんのお客様を対応する中で言えることは、申し込む人の9割以上が多重債務者ということです。
多重債務と言っても、程度は様々です。
2社目、3社目として選んでいただく方もいれば、4社目、5社目として申し込みいただく方も、中には8社から借り入れている人からの申込みもあります。
初めての消費者金融という方も中にはいますが、ほとんどの方が「アコム」・「プロミス」・「アイフル」・「レイクALSA」など、大手を利用されるので、中小消費者金融に申込みをされる方はほとんどが多重債務者です。
多重債務であることはバレてしまう?
申込者の借入状況は信用情報を見ることで全てわかります。
つまり、借入額・残高・返済/延滞の状況などは申込みをして審査をする段階でわかってしまうのです。
さらに、その信用情報を取得するために『照会』を行うのですが、これも信用情報に残ります。
申込みのし過ぎで審査に通りにくくなる『申し込みブラック』という言葉をご存知でしょうか?
- 申込者が借入を申し込む
- 担当者が審査を行う際に信用情報を確認する。
- 信用情報を照会した履歴が残る
は消費者金融に借入を申し込みすると確実に発生するプロセスです。
この照会された履歴は6ヶ月残り、この間、
「他社が審査を落としてるから、なにか理由があるはずだ。」
「他社も通してないなら、うちもやめておこう」
という判断をされやすくなるので注意しましょう。
多重債務者が審査を通過する5つのポイント
それでは多重債務者が審査に通過するうえで重要な5つのポイントを解説します。
延滞をしていない
これはポイントというより条件です。
返済を延滞したことがあり、それが解消できていない場合、融資を受けるのは非常に難しくなります。
なぜなら、貸しても返ってこなかったり、同じように延滞されて督促業務が発生する可能性が高いためです。
延滞している借入があり、督促を受けている場合、新規での借入はほぼ無理と考えてください。
総量規制に該当していない
こちらもポイントではなく条件(法律)です。
貸金業法の総量規制では、「個人の借入額が年収の1/3を超える貸付」は禁止されています。
これは法律です。
信用情報と提出してもらった収入証明書を見て、申込み額を融資したら総量規制に抵触する場合、融資をしてはいけません。
※総量規制を超える融資を行った場合、貸金業者は業務停止処分などのペナルティを受けます。
短期間に複数申し込みをしない
先程も説明しましたが、『申し込みブラック』には注意しましょう。
追い詰められていると複数社に同時に申し込みたくなりますが、これは逆効果です。
「申込みが多い=何らかの理由で断られている」とみなされ、審査も慎重になります。
在籍確認に協力する
消費者金融の審査では、申告した勤務先に本当に在籍しているか確認の電話(在籍確認)が行われるのが一般的です。
中小でも「原則在籍確認あり」の会社が多いので、会社への電話連絡を過度に避けようとしない方が無難です。
事前に相談すれば書類提出で代替できるケースもありますが、基本的には在籍確認には協力する姿勢を示しましょう。(個人の携帯電話からかけるなど、バレない配慮はどの会社もしています。)
在籍確認にスムーズに対応できれば、心証も良くなります。
中小消費者金融や街金の審査において『心証』は非常に重要です。
誠実に・正直に対応しましょう。
安定収入と返済実績をアピールする
貸金業者が非常に重視するのが「安定した収入」です。
一定の安定収入が継続していることが重要なので、アルバイトやパートでもそこまで問題ありません。
もちろん、正社員で勤続年数が長ければ、審査は有利に働きます。
また、現在他社借入があっても延滞せず返済できていれば「返済意欲あり」と判断されやすいです。
可能であれば希望額は必要最低限に抑え、まず少額から確実に返済実績を積む方が審査に通りやすくなります。
小口から借りて問題なく返済し続ければ、後々増額や別途おまとめローン利用の道も開けるでしょう。
収入証明書が必要なケース
以下のケースに該当する場合、どの消費者金融でも収入証明書を提出する必要があります。
- 1社で50万円を超える貸付
- 複数社で借入の合計100万円を超える貸付
この場合、貸金業者側が確認を法律で義務付けられています。
これに相当しない場合でも、中小消費者金融や街金では収入証明書の提出を求められるケースが多いですが、『心証』を良くするためにも、しっかりと提出しておきましょう。
【実話】8社から数百万円の借入があっても融資した?!
実際にあった話ですが、8社から1000万円近くの借入をしている申込者がいました。
ただし、その人は以下2つの理由で10万円の融資を行いました。
- 外資系企業で年収3,000万円(収入証明書あり)
- 延滞の履歴はなし
結局重要なのは、借り入れしている会社の数ではなく、
- 総量規制に該当していない
- 他社からの借入を延滞していない
ということです。
また、「他の会社も融資しているのだからうちもある程度は融資しても大丈夫だろう。」という決済者の心理も働きます。
中小消費者金融の審査で重要なことは、
「今安定した収入があって、毎月遅れずに返せそうか?」
につきます。
もちろん、今まで遅れなかったと言って、今回遅れないとは限りませんが、返済見込みをよく見極めて確率が高いところに適切な額を貸していくのが審査なのです。
そして、それを完全にスコア化して機械的にやるのか、人の目や感情も加わり、柔軟に行うのかが大手と中小(街金)の違いと言えます。
借入4社以上の多重債務者でも可能性のある中小消費者金融7選
それでは、「複数社から借入していても融資を受けられた!」という実績のある消費者金融を7つ紹介します。
フクホー
フクホーは大阪に本社を置く老舗の中小消費者金融です。
他社借入がある4~5社ある状態でも収入や返済能力次第で融資を受けられる可能性があります。
Webや電話から24時間申込可能で、審査に通れば最短即日で指定口座に振込を受けられます。
実質年率は7.3%~18.0%です。
過去に自己破産・個人再生・任意整理・延滞などの事故歴がある方にも現状の収入と返済状況に応じて柔軟に審査することで知られています。
初回融資は少額(約10万円以内)が多いものの、属性次第では20~30万円台が認められる例もあります。
クラポ
次は私達クラポを紹介させていただきます。
北海道・関東全域で利用できる地域密着型の消費者金融です。北海道(札幌・苫小牧・旭川)と関東(土浦)に店舗があります。
実質年率は7.3%〜18.0%です。
明るい店内で女性スタッフも多数在籍しており、親しみやすさと対面で懇切丁寧な対応が強みです。
クラポカードを利用して、全国のセブン銀行ATMから借入・返済が可能です。
平日・来店時のみ即日融資も可能ですが、Web申込み⇒郵送契約の場合、3~7日程度、融資実行までに時間がかかります。
過去に金融事故があっても、手続完了から1年以上が経過し安定した収入があれば、審査相談に乗るなど、返済能力の有無をヒアリングを重視して丁寧に見極める方針です。
セントラル
愛媛県発祥で全国に17店舗を展開する中堅消費者金融です。
無人契約機やWEB申込にも対応しており規模は比較的大きいですが、柔軟な審査に定評があり、過去に自己破産直後の人が「破産1年後でも10万円借りられた」という口コミもあります。
実質年率は4.8%〜18.0%と大手並みの水準で、初回利用者には最大30日間の無利息サービスも提供されています。
セブン銀行ATMと提携した専用カード「セントラルCカード」を発行しており、コンビニATMからの借入・返済も可能です。
また、平日は14時までの申込みなら、最短即日融資に対応しています。
アロー
中堅の消費者金融で利便性で選ぶならアローはかなりおすすめです。
全国対応で店舗はなく、スマホやPCからの申込みに特化しています。
審査時間は最短45分と非常にスピーディーで、即日融資にも対応しています。
原則として在籍確認の電話連絡は行わない方針であり、勤務先への電話連絡なしで契約できる数少ない消費者金融の1つです。
総量規制内で返済能力が認められれば、他社借入が複数あっても相談OKのスタンスです。
スカイオフィス
福岡県に本店を構える正規の登録業者で、全国からWeb申込みが可能です。
柔軟な審査スタンスと安心の対応で、金融ブラックの方からも注目されています。
実質年率15.0%~20.0%、融資額は1万円〜50万円と小口融資です。
融資方法は郵送契約&銀行振込で、在籍確認は原則あります。
スカイオフィスは、過去に債務整理の経験がある方や、信用情報にキズがある方でも審査対象として扱ってくれる数少ない正規業者です。
もちろん無審査というわけではなく、現在の収入状況や他社借入件数などを総合的に見て判断されます。
口コミで「4社借り入れ・個人再生中でも可」という通過例が紹介されるなど、“件数より現在の返済能力”を重視した独自審査を採用している中小消費者金融です。
ハローハッピー
大阪・難波に本店を構える中小消費者金融です。
店舗は1箇所のみですが、Web申込みと電話窓口で全国からの相談を受け付けており、審査は平日9:30〜18:00に行われます。
主力のフリーローンは無担保・保証人不要で上限100万円、実質年率10〜18%、最長48回払いと大手並みの金利帯を掲げています。
「自己破産歴や複数社からの借入があっても現在の収支バランスで判断する」と明言しており、多重債務者にも再チャレンジの機会を提供しています。
来店すれば即日現金を受け取れ、遠方でもWEB契約後2〜3営業日で振込されるため、急ぎの資金ニーズにも応えやすい点が支持されています。
いつも
高知県に本社を置く中小消費者金融です。
全国からWEB完結で申し込み可能で、来店不要・カードレス・郵送物なしで契約できます。
また在籍確認の電話連絡も原則なしと明記されており、
職場や自宅に知られずに借りたい人に適しています。
初回利用時は最長60日間無利息のサービスがあり、
借入希望額が少額の場合に利息負担を大きく減らせます。
審査スピードは最短30分~1時間程度で、
申し込みから最短即日で振込融資が可能です。
LINEを使った手続きにも対応しており、
申込から必要書類の提出、質問対応までスマホ一つで完結します。
多重債務の相談にも親身に応じてくれると評判で、他社で断られた方も「まずは相談から」始められる安心感があります。
「多重債務者だから金利が高い」などの調整はある?
他社のことはわかりませんが、クラポの場合、他社借入状況に応じた金利の調整は行いません。
「返してくれそうだから金利を下げよう。」「返してくれなそうだから金利を上げよう。」といった金利の調整はほとんどの会社が行っていないでしょう。
基本的には表記に幅があったり、無利息期間はあれど、大手・中小に関わらず、法定上限金利に限りなく近い金利が設定されると考えておきましょう。
貸金業者の法定上限金利は以下になります。
- 10万円未満・・・年20% (利息制限法第1条1項1号)
- 10万円以上〜100万円未満・・・年18%(利息制限法第1条1項2号)
- 100万円以上・・・年15%(利息制限法第1条1項3号)
遅延損害金は上限20%になります。
クラポの場合は、100万円未満は18%、100万円以上は15%と決まっています。
大手・中小に関わらず、ほとんどの会社が100万円以下の融資額の場合は18%近い金利を設定しています。
(アローの19.94%というのは10万円以下の貸付などに適用された金利ということですね。)
まとめ
多重債務で「もう借りられるところがない」と絶望しそうな状況でも、決して焦ってはいけません。審査が比較的緩やかな中小消費者金融を含めて選択肢を探せば、現在の自分の状況に理解を示してくれる業者が見つかる可能性はあります。
本記事で紹介したような全国対応の中小消費者金融であれば、大手で断られた方でも融資のチャンスが残されているでしょう。
クラポにもぜひご相談ください。
しかし同時に、「審査が通りやすい=安全」ではないことも理解しておく必要があります。
正規の貸金業者を利用する限り違法な高金利や取り立てに遭う心配はありませんが、だからといって借りすぎれば返済に行き詰まるリスクは変わりません。
審査に通ることばかりを優先して金利や返済方法を二の次にすると、「借りたはいいが利息が高すぎて返せない」という事態にもなりかねません。
(多重債務者ほど、利息はバカになりません。複数社から合計100万円の借金がある場合、各社実質年率18%とすると、月々の利息は15,000円になります。)
正規の貸金業者を利用する限り違法な高金利や取り立てに遭う心配はありませんが、だからといって借りすぎれば返済に行き詰まるリスクは変わりません。
審査に通ることばかりを優先して金利や返済方法を二の次にすると、「借りたはいいが利息が高すぎて返せない」という事態にもなりかねません。
特に中小の消費者金融は店舗への来店を求められるケースもありますが、その場で担当者に細かく相談できるメリットもあります。
面倒がらずに対話し、無理のない条件に調整してもらうことも大切です。
クラポへの相談もお待ちしております!^^
curapo
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