今さら聞けない!ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違いは?タイヤチェーンとの違いも解説

こんにちは、クラポ本店の今井です。

北海道民なら、冬が近づくとスタッドレスタイヤに交換しますよね?

スタッドレスタイヤは雪や凍結に強く、冬の路面でも安心して走ることができます。

ですが、交換するのは少し面倒…

そもそも春や夏にスタッドレスタイヤで走ったり、雪道をノーマルタイヤで走るのはなぜNGなのでしょうか?

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤには特徴に違いにあります。

今回は

✓ ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違い
✓ 冬にタイヤ交換せずに走るのは有りなの?
✓ スタッドレスタイヤとタイヤチェーンはどちらが良いの?

について、詳しく解説していきます。

雪道を走行する方は知っておきたい知識です。

ぜひ最後まで読んでみてください。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違いとは?

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤを比べた場合の違いは

□ 溝の深さ
□ 溝の細かい切れ目
□ ゴムの柔らかさ

この3つです。

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの大きい違いは「水はけ」です。

夏の雨天時の路面には、厚さにして1〜2mmの水膜が生じます。

路面の凹みにできた水溜まりであれば数センチに達するところもあります。

一方で、冬の路面では凍結している氷の上にできる水膜はわずか数ミクロン…

季節によってその厚さは大きく違います。

水膜の厚さが違うので、それを取り除く方法も、ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤとでは違ってくることになります。

ノーマルタイヤは、路面温度の上昇にも耐えられるよう硬いゴムでできています。

雨などの濡れた路面でも踏ん張りが効くように、新品で8mm~10mmほどの溝があります。

ゴムが硬い分、グリップ力が弱く雪道での走行には向いていません。

スタッドレスタイヤは、雪道や凍結した路面でもしっかりと噛み、スリップを防ぐことができます。

低い気温に強いスタッドレスタイヤですが、夏場で利用すると場合によっては走行中にバーストするなどのリスクがあります。

ノーマルタイヤより水はけも悪く、雨でぬれた地面を走行すると、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなります。

特に雨の多い梅雨に起こりやすいので注意が必要です。

スタッドレスタイヤのメリット

スタッドレスタイヤのメリットは雪道、凍結路面での

□ 安定した走行性能
□ 高いブレーキ性能

この2つです。

雪が積もっていても、凍結した路面でも安心して走行できます。

ゴム質が柔らかく寒くても固くならないため、凍結路面にも密着します。

深い溝も走行にあわせて柔軟に変形して、路面への密着度を上げてくれます。

接地面が広いことで、摩擦が強く働き、しっかりとグリップ性能を発揮します。

スタッドレスタイヤは凍結路面での安定した走行性能だけではなく、ブレーキの制動にも大きな効果を発揮します。

ノーマルタイヤではスリップしてしまうような路面でも、しっかりグリップして安全性を高めます。

スタッドレスタイヤが、積雪・凍結路面での走りやすさに特化した構造になっていることがわかりますね。

スタッドレスタイヤのデメリット

スタッドレスタイヤのデメリットは

□ 乗り心地
□ 燃費性能

この2つです。

スタッドレスタイヤは路面への密着度を高めるために、柔らかいコンパウンドで作られています。

そのため、カーブを曲がるときや路面の凹凸があると振動が伝わりやすく、ノーマルタイヤと比べて乗り心地が悪くなる傾向にあります。

また、柔らかいコンパウンドなので、接地面への摩擦が強く、その分燃費性能の面でノーマルタイヤより若干劣る傾向にあります。

ただし、年々タイヤメーカーも開発・改良を進めていて、ノーマルタイヤと比較してもさほど変わらない性能のものが多くあります。

 

 

スタッドレスタイヤの履き替えは必要?

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違いにゴムの柔らかさがあります。

ノーマルタイヤは夏の気温上昇に耐えられるように固いゴム質で作られています。

溝も浅くすることで、路面への摩擦力を低くして走行性能を高めています。

そのため、ゴムが硬い分、雪道や凍結路面では十分にグリップ力を発揮できず危険です。

スタッドレスタイヤで春以降も走行し続けると、安全走行の面で複数の問題が発生します。

特に気温が高い夏場の場合、ゴムがさらに柔らかくなり、ゴムが変形しやすいので、ブレーキが効きにくくなります。

摩耗もはやく、水はけも悪いので、雨でぬれた地面を走行すると、ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなり危険です。

一度履いたタイヤを履きつぶした方が、履き替えの手間もないので、効率が良いと感じるかもしれませんが、春以降もスタッドレスタイヤで走行するのはおすすめできません…

 

 

スタッドレスタイヤとタイヤチェーンどちらが良い?

冬の対策として、スタッドレスタイヤの他にタイヤチェーンがありますよね?

タイヤチェーンはノーマルタイヤやスタッドレスタイヤに装着することで、雪道・凍結路面でのグリップ力を高めてくれます。

スタッドレスタイヤとタイヤチェーンはどちらが良いかは気になるところだと思います。

タイヤチェーンの特徴を知って安全のために使い分けることをおすすめします。

ここではタイヤチェーンのメリット・デメリットについて解説していきます。

タイヤチェーンのメリット

タイヤチェーンのメリットは

□ 価格が安い
□ コンパクトで持ち運びしやすい
□ 凍結路面や積もった雪で高いグリップ力を発揮

この3つです。

スタッドレスタイヤの相場が1本2~3万円なのに対して、チェーンは駆動輪に取付けるので、安価なものならタイヤ2本分で5000円くらいから購入できます。

コンパクトに収納できるので、車に積んだままでも持ち運びやすいのもメリットです。

一方で、スタッドレスタイヤと同じ冬用でも得意とする路面が異なります。

圧雪路でのグリップ力はスタッドレスタイヤの方が適しています。

凍結路面や雪が積もった路面ではタイヤチェーンの方が高いグリップ力を発揮します。

参考:https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/snow/normal

タイヤチェーンのデメリット

タイヤチェーンのデメリットは

□ 振動・騒音がひどい
□ 速度を上げることができない
□ 着脱に手間がかかる

などが挙げられます。

着けたまま走ると、タイヤチェーンと地面が当たることで、走行中の振動や騒音がひどいです。

メーカーや製品によって記載は異なりますが、速度制限があるので、記載されている速度で走行するのが望ましいです。

タイヤチェーンは着けっぱなしにしておくことはできませんので、着脱の手間がかかります。

1回の運転で何度も着脱する必要が生じることもあるでしょう。

【利便性】

□ スタッドレスタイヤ:一度装着してしまえば、雪道・凍結・乾燥路面でも、そのまま走行できる
□ タイヤチェーン:雪道や氷のない路面に向いていない

【耐久性】

□ スタッドレスタイヤ:走行距離にもよるが、摩耗が少なければ3~4年くらいは使える
□ タイヤチェーン:乾燥した路面には不向きで、場合によっては切れてしまう恐れがある

【氷上性能】

□ スタッドレスタイヤ:アイスバーンではタイヤチェーンより性能は落ちる
□ タイヤチェーン:アイスバーンにはめっぽう強い

比較すると…

各メーカーは、年々スタッドレスタイヤの開発・改良を進めていて、よほどのことが無い限りスタッドレスタイヤでも十分といえます。

結論から言うとそれぞれ得意とする路面が異なるため、併用するのが理想だと思います。

 

 

まとめ|冬道はスタッドレスタイヤで安全なドライブを!

ノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの違いや、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンの「メリット」「デメリット」ついても解説しました。

スタッドレスタイヤはその構造から雪道・凍結路面にも強く、冬の着用は必須です。

一方で、夏場の走行性能や濡れた路面でのグリップ力はノーマルタイヤに劣るため、季節にあわせて履き替えることをおすすめします。

冬道では、スタッドレスタイヤとタイヤチェーンで、得意とする路面も異なります。

スタッドレスタイヤでも「危険だ」と判断できる場面では無理をせず、タイヤチェーンを装着することをおすすめします。

適切なタイヤで安全なドライブを楽しんでください!

※ 興味のある方は、画像をクリック

クラポでは、新品タイヤのレンタルも取り扱っております。

アルミホイールとセットでレンタルできますので、ご興味のある方は是非お問合せください。

The following two tabs change content below.

クラポ札幌本店 今井 秀彦

クラポ札幌本店 今井です。 元々は商社に勤めていましたが、金融業界に興味を持ち、かれこれ20年以上身を置いています。 金融業の概念にとらわれず、金融以外でも新しい商品の開発にチャレンジしながらお客様の暮らしが少しでも豊かになるよう日々、努力を続けてまいります。