キャッシングの返済方法は?利用する前に知っておくべき注意点も徹底解説!
「飲み会続きで、今月ちょっと厳しい…」「思わぬ出費で、すぐにお金が必要なのに用意できない…」このようにお金がどうしても必要なのに、キャッシングを利用することに怖いイメージを持ってたりする人も多かったりしませんか?
借りたはいいものの「どのように返済していけばいいのか?」「返済できなかったらどうなるのか…」気になりますよね?キャッシングを利用したいと思っているけれど、不安を抱えているアナタへ!
今回は、キャッシングの返済方法、利用する前や利用した時に知っておくべき注意点なども解説していきます。
そもそもキャッシングとは?
キャッシングとは、銀行・クレジットカード・消費者金融からお金を借りられるサービスのことです。銀行系カードローン・消費者金融が提供しているサービスを「キャッシング」と呼ぶことが一般的ですが、クレジットカードにもキャッシング枠があります。
住宅ローンやマイカーローンのように利用目的に制限がなく、幅広い目的で利用できるのが特徴なので、急にお金が必要になった時などで強い味方になってくれます。
どうやって借りるの?
楽天カードやイオンカードなど大手カード会社を問わず、クレジットカードであれば基本的に付帯サービスとしてキャッシングは提供されています。キャッシングの利用には「キャッシング枠」の設定が必要です。クレジットカード入会時に一緒に申込むのが一般的です。
もちろん、入会時に申込まなくても後から設定することも可能です。最近ではネットから簡単に申込みできることが多くなっています。
キャッシングはあくまで「お金を借りる」ことなので各社毎に審査があります。年収や勤務先などの情報を基に審査が行われます。無事に審査を通過したらキャッシングを利用することができます。
いつでも借りられるの?
カードローンやキャシング専用カード、クレジットカードにキャッシング枠が設定されている場合は、コンビニATMなどですぐに利用することができます。
クレジットカードにこれから申込む人は、審査スピードにもよりますが、クレジットカード発行まで2週間前後掛かることがあるので、即日の利用は難しいと思います…
ですが、最近ではスマホで申込むと20分程度で審査が終わるデジタルカードもあります。デジタルカードなら種類にもよりますが、発行されればすぐにキャッシングを利用することができます。
※ デジタルカード:スマートフォン上に生成されるクレジットカードの一種
いくら借りられるの?
借りられる金額は、各社の与信判断によって異なるので、必ずしも希望した金額を借りられるわけではありません…また、クレジットカードのキャッシング枠は一般的にショッピング利用枠に含まれます。
例えば「ショッピング枠:50万円 内キャッシング枠:20万円」だった場合、ショッピングとキャッシング合わせてクレジットカードの利用可能額は50万円ということになります。
既に日常のお買い物などで40万円利用していたとすると…利用可能額:50万円 - 既に利用している額:40万円 = キャッシング枠:10万円となります。キャッシング枠が20万円だったとしても、この時点で利用可能額は10万円です。
クレジットカードの通常契約だと、キャッシング枠が設定されていない場合が多いので注意しましょう。
キャッシングとカードローンは何が違うの?
「現金を借りる」「利用目的に制限がない」という点で、キャッシングとカードローンは同じです。ここでは、それ以外の違いについて説明します。
キャッシングは総量規制の対象
◆総量規制◆
“過度な借入れから消費者を守るため、年収などを基準にその3分の1を超える貸付けが原則禁止されています。”
例えば、年収:300万円の人が貸金業者から借入れできる合計額は最大で100万円となります。
キャッシングの場合、複数の会社から年収の3分の1以上のお金を借りていると、融資枠が確保できなくなります。クレジットカードのキャシング枠についても総量規制の対象です。
引用:日本貸金業協会│お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)
カードローンは総量規制の対象外
カードローンは銀行や信用金庫が取り扱うサービスです。
銀行法が適用されるカードローンは総量規制の対象外です。「カードローンだって同じじゃん!!」と思う気持ちもわかりますが、総量規制は貸金業者のみが対象です。
カードローンの申込みをする場合、申込み先の口座開設が必要になることもあります。キャッシング専用のカードが発行されるケースやキャッシュカードにカードローンの機能がつけられるケースなど様々で、近年ではアプリなどを利用してカードレスでお金の出し入れができるものも増えています。
専用カードが発行される場合は、あくまでカードローン専用のカードになります。当然、クレジットカードとしての機能はありません。また、キャッシングと比べると低金利のサービスも数多くあります。申込みする人の属性(年収や勤務先など)や借入額によっては、低い金利で借入ができる可能性が高いです。
地方銀行などのカードローンもネットで申込めるところが多く簡単に利用できますが、いざ契約して利用してみたら、利用するたびにATM手数料が掛かってしまうこともあるので注意しましょう。
年収などをベースに審査する点ではキャッシングと同じなので、カードローンがたくさん借りられるということではありません。
少額の借入に向いているのはどっち?
カードローンは「貸出」を主な業務としている銀行がメインで、数百万円程度のまとまった金額を借りる時に利用されることも多くあります。借入上限が1,000万円以上というケースもあったりします。
クレジットカードのキャッシング枠や消費者金融のキャッシングは「急な出費」の補填など少額の借入に向いているといえるでしょう。どちらもカードさえあれば、コンビニATMなどで容易に借入ができるのがその理由です。
返済方法とは?
クレジットカードのキャッシング枠の場合
「一括払い」と「リボ払い」があり、好きな方を選ぶことができます。
クレジットカードのキャッシング枠を利用した場合、ショッピング枠の利用分と合わせて口座引落しでの返済が一般的ですが、カード会社によっては支払日に関係なく、コンビニATMや銀行振込で返済できるケースもあります。
◆一括払い◆
一括払いとは、文字通り一括(1回)で返済する方法で、借入期間が短いため、利息が少額で済むメリットがあります。借りた金額以上の収入があり、翌月すぐに返済できる人におすすめの返済方法です。
一括払いを選択したけど、今月は思ったより厳しい…そんなこともあると思います。最近のクレジットカードは、後からリボ払いに変更できるようになっていることが多いので安心です。
◆リボ払い◆
リボ払いとはリボルビング払いの略で、利用金額ごとにあらかじめ設定されている一定額を毎月返済する方法です。
リボ払いの支払い方法には「元利均等返済」「元金均等返済」「残高スライド方式」があります。
【元利均等返済】
「元利」とは元金と利息のことで、元利均等返済とは、元金と利息をあわせた金額を毎月一定にして返済していく方式です。
返済額が固定となるため、収支計画を立てやすいメリットがあり、毎月の返済金額を抑えたい方におすすめです。
ただし、返済当初は利息の割合が高いので、借りた金額によっては返済期間が長くなるので注意しましょう。
【元金均等返済】
返済額の元金部分を一定にして返済していく方式です。
返済当初は利息分の負担も大きいので、返済額が重く感じてしまいます…ですが、元利均等方式よりも元金の減りが速いので、最終的な支払い総額は元利均等返済より安く抑えられます。
【残高スライド方式】
直近で借入れた残高に応じて、毎月の返済金額が変動する元利均等返済のことです。
例えば、借入残高が30万円の時は返済額が5,000円だったのに対し、残高が減って10万円以下になった時は返済額が2,000円になったりします。
返済額が減ることで、元利均等払いや元金均等払いと比べて返済期間が長くなり利息負担も増えるので注意が必要です。
キャッシング・カードローンの場合
キャッシングやカードローンの場合、一般的な返済方式は「元利均等返済」になります。毎月の返済額は各社によって多少異なります。
返済時の注意点
返済方法がわかったところで返済時の注意点もよく知っておきましょう。
返済期日をしっかりと守ろう
当たり前のことですが、返済期日を守ることが最重要です。返済期限を過ぎると「遅延損害金」が発生し、通常の手数料や利息以外の費用も発生するので要注意です。
返済を滞ると「信用情報機関」に登録されている情報に「延滞している記録」が残ってしまいます…
最悪の場合、クレジットカードなら「強制解約」「キャッシング枠の利用停止」、キャッシングやカードローンなら「利用の停止」「一括請求」などの措置を取られることがあります。これらの場合、それ以降の借入れ一切できなくなると思っていいでしょう。
それでもなお放置していると「法的措置」を取られてしまうことがあります。給料を差し押さえられたりするので、勤務先にも迷惑をかけてしまうことになります。
返済は遅れずにしっかり管理することがとても大切です。
金利のことも考えてから借入しよう
上限金利は法律で決まっている
クレジットカードのキャッシング枠や消費者金融などのキャッシング、銀行系カードローンでも上限金利は「利息制限法」という法律で決まっています。
利息制限法の範囲内であってもキャッシング枠やキャッシングは、カードローンよりも金利が比較的高いイメージがあります。
借りた分(元金)だけ返せばいいということでありません…借りた分だけ利息が増えていくということをよく理解した上で、利息がいくらになるのかなども知った上で借りるようにしましょう。
◆利息制限法◆
・ 融資残高:10万円未満 → 上限金利:20.00%
・ 融資残高:10万円超 ~ 100万円未満 → 上限金利:18.00%
・ 融資残高:100万円超 → 上限金利:15.00%
返済計画をしっかりと考えよう
その借入は本当に必要ですか?
返済回数や完済時期をしっかりと把握した上でお金を借りることが大前提として、臨時収入などでお金に余裕ができた時には、毎月の返済額に加え「増額返済」をしていきましょう。増額返済ができれば、元金を早く減らすことができます。
転職や引っ越し、結婚のようなライフイベントによる大きな出費で必要なケースもあれば、病気や怪我など突発的な出費で借入が必要になることもあると思います。しかし、無計画に借入をしてしまうと利息ばかりが増えてなかなか元金が減らず、完済するのに苦労してしまうことがあります。
子どもの学費や結婚費用であれば、低金利で利用できる教育ローンやブライダルローンもあるので検討してみましょう。
キャッシング枠や利用可能額は貯金ではない
毎月の返済に慣れてしまうと初めて借入したときの緊張感はどこかにいってしまい「必要な時はまた借りればいいや」と抵抗感がなくなってしまう人もいます。
気が付くと枠が空くたびに借入を繰り返し、常に満額利用しているなんてことも…
キャッシング枠は「貯金」ではなく「借入」です。自分のお金ではなく、銀行やクレジット会社、消費者金融から借りているお金です。借りたお金には常に利息が発生していることをしっかりと認識した上で利用するようにしましょう。
返済方法を確認してご利用は計画的に…
キャッシングの仕組みと返済方法について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
クレジットカードやキャッシング専用のカードさえ持っていれば、急な出費でお金が必要な時に簡単に借入できるのがキャッシングです。
便利なサービスですが、簡単に利用できるからこそ注意する必要があります。
「繰り返し利用していたら全然残高が減らない…」「複数の会社から借りてしまったせいで毎月の返済額が厳しい…」など、いつの間にか落とし穴にはまってしまうことがあるからです。
借りた後の返済で苦労することがないように、利息や返済方法をしっかり確認してから、計画的に利用するようにしましょう。
クラポ札幌本店 今井 秀彦
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