信用情報に傷が付いたらどうなるの?回復する方法は?消費者金融の現役社員がわかりやすく解説します。

「今月クレジットカードやカードローンの返済ができないかも…」こんな経験ありませんか?

・返済が遅れたらどうなるの?
・1日でも遅れたら信用情報に傷は付くの?
・信用情報に傷が付いたらどこからも借りられないの?

など…信用情報に関する疑問や不安もこれを読めば解消します!

・そもそもブラックリストとは?
・事故情報(ブラック)になるとどうなるの?
・信用情報の回復方法は?

なども消費者金融で働いて16年目の現役社員が、現場目線で信用情報について分かり易く解説します。

信用情報とは?

「信用情報」とは、クレジットカードやカードローンの利用に関する情報のことです。

・ いついくら借りたか?
・ どれくらい残高が残っているか?
・ 返済は遅れていないか?

その他にも「氏名」「生年月日」「住所」などの個人情報が記載されています。

金融業者が契約可否の判断材料の一つして利用するのが「信用情報」です。

申込みの際に「この人は過去にどのような取引をしていて、現在はどのような利用状況なのか?」などを確認して審査しています。

 

 

ブラックリストとは?

お客様から

・ ブラックリストに載っているけど、借りられますか?
・ 返済が遅れたらブラックリストに載っちゃいますか?

などの問い合わせや質問をされることがよくあります。

そもそも「ブラックリスト」という言葉やリストは金融業界には存在しません!

昔から「ホワイトリスト(良い人)」「ブラックリスト(悪い人)」という感じで使われていた用語が、クレジットカードやキャッシンングを利用している方々の間で「ブラックリスト=信用情報に傷が付いている人」の意味で広まったんだと思われます。

信用情報に傷が付くとは?

信用力が落ちるような情報が記載されていることを「信用情報に傷が付く」といいます。

ここでは、主な事故情報について紹介します。

【延滞情報】

延滞とは支払日(約定日)を超えて返済が滞ることです。

①. 返済しても延滞した日数は、1年間登録されています。
②. 3ヶ月以上遅れて返済した場合は、事故情報として登録されます。
③. 未返済の場合も同様に事故情報として登録されます。

②.③.の場合、延滞を解消しても完済~5年間は登録が消えることはありません。

【債務整理/任意整理】

債務整理とは弁護士などに依頼をして借金を減額してもらったり、本人が金融業者に支払いの猶予をお願いしたりすることです。

・ 金融業者との話し合いで任意和解(減額や利息の免除)をしてもらった場合、事故情報として登録されます。
・ 弁護士などに依頼した場合、債務整理に関する受任通知が届いたタイミングで事故情報として登録されます。

発生日から5年間は登録が消えることはありません。
※ 弁護士などから辞任通知が届いた場合は、事故情報は取り消されます。

【自己破産】

自己破産とは裁判所に破産の申立てをして借金の返済を免除してもらうことです。

・ 裁判所から破産申立(事件番号)が付与された通知を受け取ったタイミングで事故情報として登録されます。

自己破産の場合、信用情報機関によって登録期間が異なります。

【特定調停】

特定調停とは弁護士などには依頼せず、簡易裁判所を通して自分で手続きができる債務整理のことです。

・ 特定調停の申立(事件番号)が付与された通知を受け取ったタイミングで事故情報として登録されます。

完済しても5年間は登録が消えることはありません。
※ 特定調停を取下げた場合は、事故情報は取り消されます。

【個人再生】

個人再生とは裁判所に再生計画の認可決定を受け、借金を大幅に軽減してもらう手続きです。

ほとんどの方は弁護士などに依頼して手続きをします。

・ 個人再生申立(事件番号)が付与された通知を受け取ったタイミングで登録されます。

完済しても5年間は登録が消えることはありません。

【カード強制解約】

カード強制解約とはクレジット会社の会員が返済不能に陥ってしまい、クレジット会社に損失を与えることを予防するためのものです。

①. 長い期間、延滞すると登録されます。
②. 本人による不正な利用があった場合は登録されます。
③. 虚偽の登録情報があった場合も登録されます。

①.は完済後、②.③.の場合は発生日から5年間は登録が消えることはありません。

近年特に多いのが、携帯端末(スマートフォン)の分割購入分の滞納です。

携帯電話通話料金の一部として認識されている方も多いのではないでしょうか?

実際は割賦契約なので、滞納すると事故情報として登録されてしまうので注意が必要です。

 

 

信用情報に傷が付くとどうなるの?

計画的に利用していても突発的な出来事でお金が足りなくなり、やむを得ず返済が遅れてしまう状況になることもあるかと思います。

ですが、連絡もせずに長い間返済を放置してしまうと事故情報が登録されてしまいます…万が一、信用情報に傷が付いてしまったらどうなるのでしょうか?

借入れができなくなる

新たな借入れは一切できないと思ってもらっていいでしょう。

・クレジットカード
・カードローン/キャッシング
・住宅ローン
・マイカーローン

なども借入れができなくなる対象です。

審査に通らないので、信用情報が回復するまでは現金で支払いするしかありません…

クレジットカードが利用できなくなる

普通に利用できていたクレジットカードが突然利用できなくなる場合があります。

家賃や水道光熱費などをクレジットカードで支払いしていた人は、現金を用意して支払しなければ生活に支障が出ることになります。

携帯電話(スマートフォン)などの携帯端末の分割購入もできなくなります。キャリア回線の契約はできたとしても、携帯端末が購入できない…なんてことになってしまいます。

住宅ローン・マイカーローンが組めなくなる

住宅ローンやマイカーローンを組むことがとても難しくなります。現金で用意できなければ、マイホームや車の購入を諦めるという悲しい結果になってしまいます。

ETCカードが持てない

ETCカードで高速料金を精算するにはクレジットカードと紐づける必要があります。「クレジットカードが持てない=ETCカードも持てない」ということになります。審査不要のETCパーソナルカード(デポジットカード)を発行してもらえば、通常のETCカードと同様に利用できます。

デポジットカードとは、保証金を預託してその範囲内で利用できるカードのことをいいます。

☟ 詳しく知りたい方は、こちら
ETCパーソナルカードWebサービス

連帯保証人になることができない

・子供のローン(成人したばかり)
・奥様のローン(専業主婦)

などは申込者個人でローンが組めずに連帯保証人が必要になる場合があります。

金融業者はリスクが高い融資を嫌います。連帯保証人になろうとする人の信用情報に傷が付いている場合のほとんどが審査NGになってしまいます。

申込者個人での融資はリスクが高いと判断されると連帯保証人を審査して契約の可否を判断するので、連帯保証人になろうとする人の信用情報に傷が付いていた場合、金融業者は別の連帯保証人を探すよう依頼してきます。

ローンを組むことができなくなるので、他に連帯保証人になってくれる人を探さなければならなくなります…

 

 

信用情報に傷が付くと家族や会社にバレる?

結論からいうと信用情報に傷が付いても家族や会社にバレることはありません。

信用情報は、内閣総理大臣より認可を受けた指定信用情報機関(JICC・CIC・JBA)で管理・提供することで、利用者と金融業者の健全な信用取引を支えています。

信用情報機関にとって、個人情報・信用情報の安全管理の確保は基本的な任務として徹底されているので、信用情報が漏えいすることは無いはずです。

当然、第三者への開示は一切行っておりません。

利用者本人が開示請求する場合でも、本人確認書類が2点必要になるなど厳重に管理されています。

信用情報に傷が付いてしまったら家族に影響はあるの?

このような不安がある人も多いと思いますが、影響することはありません。

ですが、ご家族のローンなどで、すでに連帯保証人になっていたりすると、ご家族まで悪い印象をもたれてしまう可能性はあります。

就職に不利になったりするの?

これも不安になりますよね?

信用情報機関は加盟している金融業者しか利用することができません。

一般の商社などが個人情報や信用情報を閲覧することはできないので、信用情報に傷が付いているから就職が不利になるということはありません。

金融業界への就職であっても信用情報を照会する事由は厳密に決められています。

目的外で利用することができないので安心してください。

☟ 詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
信用情報がブラックだと就職に不利になる?

 

 

ブラックでも借りたい…信用情報に傷がある人の借入ポイント!

信用情報に傷が付いていてお金が借りられない状況でも、どうしてもお金が必要な時が突然訪れるものです…そうなった時、どうしたらいいのでしょう?

ここでは、4つのポイントをご紹介します。

公的制度を利用する

【生活福祉資金貸付制度】

審査は必要ですが、様々な利用目的で融資を受けることができます。

☟ 詳しく知りたい方は、こちらをクリック
生活福祉資金貸付制度

【生活困窮者自立支援制度】

生活に困窮し、最低限の生活すら送ることができなくなる恐れがある人へ包括的な支援を行う制度です。

「家賃が払えない…」
「電気・ガス・水道も止まってしまった…」
「子供の学費が払えない…」

他にも様々な困りごとを支援する制度です。

☟ 詳しく知りたい方は、こちらをクリック
困窮者支援情報共有サイト

【契約者貸付制度を利用する】

生命保険に加入している場合は、生命保険を利用してお金を借りることができます。

契約中の生命保険で解約返戻金の範囲内で利用することができます。

利用可能額は保険料入金状況などで変動します。利用した場合は、生命保険会社で定めている利息がかかります。利息(年利)は、金融業者よりも低い傾向があります。

何より加入している生命保険を利用するので、原則審査が不要です。

☟ 詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
契約者貸付制度にデメリットはある?

【中小消費者金融を利用する】

信用情報に傷が付いている人が、大手金融業者に申込んだ場合、審査が通ることは無いと思います。

大手消費者金融の場合、ほとんどの会社が「スコアリング」で審査しています。スコアリングとは、人が与信判断するのではなく、PCに必要事項を入力するだけで審査の可否を判断するシステムのことです。そのため「信用情報に傷が付いている(ブラック)=審査が通らない(門前払い)」になるケースがほとんどです。

ですが、中小消費者金融の場合、ほとんどの会社で人が与信判断をしています。申込者の過去と現在の状況を鑑みて与信判断してくれるので「信用情報に傷が付いている(ブラック)=審査が通らない」とはなりません。担当者からの質問などに誠実に答えることで「ブラック」であっても融資してくれる会社もあります。

このような審査方法を「独自審査」といいます。

☟ 詳しく知りたい方は、こちらをクリック
初めての方でも「安心・安全」な消費者金融の選び方を、勤続16年目の現役社員がお教えします!

 

 

信用情報が回復する方法はあるの?

信用情報が回復する方法は「きちんと完済して契約を終えること」これに尽きます!事故情報が登録されている期間は、概ね5~10年とされています。

「返済を放置したまま5年経過したから情報が消える」などという都合のいい話しはありません。

主な事故情報と信用情報が回復する期間の目安

JICC CIC JBA
返済の延滞 契約中又は契約終了後5年以内 契約中又は契約終了後5年以内 契約中及び契約終了日(完済していない場合は完済日)から5年を超えない期間
債務整理
任意整理
契約中又は契約終了後5年以内 契約中又は契約終了後5年以内 登録なし(登録はされませんが、延滞した事実は残ります)
自己破産 契約中又は契約終了後5年以内 契約中又は契約終了後5年以内 破産手続開始決定日から10年を超えない期間

 

完済以外に信用情報が回復する方法として「時効の援用」というものもあります。長い期間返済をしないままで「消滅時効」が成立した場合は、返済する必要が無くなります。

ただし、時効を迎えるまでの間は融資を受けることはできないと思っていてください。事故情報が登録されてから完済して5年以上経過したのに審査に通らない…なんて話しもちらほら耳にします。

事故情報が消えても注意しておく点をいくつかご紹介します。

【利用していた金融業者には過去の取引内容が記録されている】

記録されている取引の内容によっては、新たに申込みをしても審査に通らないことがあります。

金融業者の情報については削除に関する決まりは一切無いので、新たに申込む場合は、過去に利用したことがない金融業者を選ぶといいでしょう。

【事故情報が消えていない】

稀なケースではありますが、利用していた金融業者が事故情報を削除していない可能性があります。

そうなると大手金融業者などに申込んだ場合、「信用情報に傷が付いている(ブラック)=審査が通らない(門前払い)」の状況が変わることはありません…

この場合、信用情報機関へ開示請求を行いましょう。

開示された内容の中でどの金融業者が削除していないかを確認してください。

金融業者が特定できたら直ぐに連絡して事故情報の削除を依頼しましょう。

☟ 詳しく知りたい方は、こちらをクリック
意外と知らない信用情報に傷がつく条件と信頼を回復させる方法について、消費者金融の現役社員が解説します!

  

 

まとめ

いかがでしたか?参考になったでしょうか?

【信用情報についてのまとめ】

☑ ブラックリストは存在しない
☑ ブラックとは信用情報機関に事故情報が登録されていることをいう
☑ 信用情報には過去~現在までの取引状況も登録されている

ということです。

【信用情報に傷が付いたらどんなことが起こるの?】

「新たに借入ができない」この一言に尽きます!少額のローンならまだなんとかなるかもしれませんが、住宅ローンやマイカーローンなどは組めなくなる可能性が高いと思います…

【信用情報に傷が付いた人の借入ポイント】

☑ 公的制度の利用
☑ 中小消費者金融の利用

どうしてもお金が必要な時は、この2つに絞ってみてもいいかもしれません。

【信用情報が回復する方法】

☑ 遅れながらでもきちんと完済する
☑ 完済後、最低でも5年は借入をしない

 

信用情報の回復に努めている方の中には

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クラポ苫小牧店 髙橋

金融業界一筋17年目 貸金業務取扱主任者の資格保有。 お客様の心配ごとや不安を真摯に受け止め、 お客様の状況に合わせ1つ1つ丁寧に解決していくよう心がけております。 私の経験談や意見を交え、為になる情報や知識がつくお話しを わかりやすく発信していきます!